自殺願望

自殺願望 03

強烈な幸せも、強烈な不幸も、瞬間でしかない

少し時間が経てば普通になる。それからは、昨日と同じ今日、今日と同じ明日、ただただ消費されていく、普通の日々、日常という名の時間の経過

人に与えられた生命のうちの99.9%は、ただの日常

それは、生きるに値するのだろうか

20代の頃は、ただの日常だからという理由で死にたくなった

ただの日常にすがって生きることは、みっともないことだと思っていた

0.1%しか与えられない、強烈な幸せと強烈な不幸の瞬間のみが、生きている瞬間であり、他はどう定義していいかわからない、漫然とした大量の不幸だった

今は少し違う

上手に生きている人たちが、漫然とした大量の不幸を、どう扱っているのかを学習し始めた

お気に入りのものをまわりに集めるのである
なんでもない時間の経過を快適な時間に変えるのである

ただの日常を、生きるに値すると断定する
同時に
過分な期待を自分の生命に対して求めない

ひたすら受け入れる

まだ、私には、ムリ

でも、たぶん、きっとそれが重要な何かだ