バイト先や会社、どの職場にいても、必ず一人だけ天敵がいた。
他はみんないい人。でもなぜか一人だけ、私に対してやたらと手厳しい人がいるのだ。
周囲を見て他人と同じように行動するとか、浮かないようにするとかいった習慣が、私には無いからなのかもしれない。
私は基本的に天然なのだ。
周りのことなど、いちいち見る習慣は無い。
で、とりあえず我流でやってみて、でも、だいたいは、それでうまくいく。なんとかなる。
しかし、そういう私の態度に腹が立ったり、逆にそれにふりまわされてしまう人もいるのだろう。
で、私がミスをしたり、私がわからなくておろおろしていたりすると、やつらは、そこを突いて攻撃してくる。
まるで悪人を裁くように。
一番神経を使うのが、私と同業の年配の女性上司。
彼女たちは概して私が嫌いだ。
もうあきらめたほうがいい。彼女たちからは逃げるしかない。
女性に対して神経質な男性も無理。
お互いが何を求めているのかのコミュニケーションがとれない。
で、うまく答えが出せないいらだちを、彼らは私にぶつける。
しかし私としては、どうしようもない。入り口の打ち合わせがうまくいかないのだから、結果が出るわけもない。
彼らからも、どうにか逃げたい。でも、どうやって逃げればいいのか。
逃げることが最善の策のときもあるけれど、逃げることによって得る物と失う物を比較すると、やはりこの場にとどまったほうがいいような場合もある。
そういうとき、どうしようか。
私の中の問題になる。