社会への適応

人から嫌われることに慣れる 02

バイト先や会社、どの職場にいても、必ず一人だけ天敵がいた。

他はみんないい人。でもなぜか一人だけ、私に対してやたらと手厳しい人がいるのだ。

周囲を見て他人と同じように行動するとか、浮かないようにするとかいった習慣が、私には無いからなのかもしれない。

私は基本的に天然なのだ。

周りのことなど、いちいち見る習慣は無い。

で、とりあえず我流でやってみて、でも、だいたいは、それでうまくいく。なんとかなる。

しかし、そういう私の態度に腹が立ったり、逆にそれにふりまわされてしまう人もいるのだろう。

で、私がミスをしたり、私がわからなくておろおろしていたりすると、やつらは、そこを突いて攻撃してくる。

まるで悪人を裁くように。

一番神経を使うのが、私と同業の年配の女性上司。

彼女たちは概して私が嫌いだ。

もうあきらめたほうがいい。彼女たちからは逃げるしかない。

女性に対して神経質な男性も無理。

お互いが何を求めているのかのコミュニケーションがとれない。

で、うまく答えが出せないいらだちを、彼らは私にぶつける。

しかし私としては、どうしようもない。入り口の打ち合わせがうまくいかないのだから、結果が出るわけもない。

彼らからも、どうにか逃げたい。でも、どうやって逃げればいいのか。

逃げることが最善の策のときもあるけれど、逃げることによって得る物と失う物を比較すると、やはりこの場にとどまったほうがいいような場合もある。

そういうとき、どうしようか。

私の中の問題になる。