自分が40才になる日がやってくるなんて、思ってもみなかった
29才から30才になった時もショックだったけれど、39才から40才になった時の衝撃は、それをはるかに上回る。なんか、現実が受け入れられなくて、無駄な抵抗と知りつつ、私は年齢の話題を極力避けるようになった。美容には以前より気を使うようになった。メンテって、金と時間がかかる。若い頃は無料だったのに
小説をひたすら書き続ける生活に限界を感じて、仕事の量を増やすようになった
人間嫌いの私は、強い自分を維持しなければならない
そのためには金が必要だし、キャリアのメンテも必要だ
仕事の量を増やしたことによって、人との出会いが多くなり、私に寄ってくる人も増えた。新しくくる人と、去っていく人が混在する中に、私は戻ってきた
今の私は健康で、見た目もそれなりに保っていて、仕事にも不自由していない。いまだ強いままだ。だから、まだ、私は待っていられる
でも、いつまで続くのだろう?
老いからは逃げられない
体の健康だって、いつそこなわれるかわからない
弱い立場に置かれた自分を想像すると、身震いする
たぶん、誰も、私のことなんて、かえり見ない
かえり見る理由がない
私は、人見知りをしない
その代わりに、誰にも心を開かない
どんなに人と交流しても、距離は一定のまま
むしろ、距離を詰めてこられると、酷い嫌悪感を覚える
誰も私を知ってほしくない
なんて、まるで、少年のような青臭さ
年齢を重ねても、ぜんぜん変わらない
ただ、
自覚した
どうにかして、世の中に適応したいと思うようになった