回避性人格障害

回避性人格障害 09

どうしようもなく、さびしいんです

人間は嫌いだけれど、もう少しだけ、人々の中に溶けこみたいと、私は思っている

人間は嫌いだけれど、私は、本当の一人ぼっちになるのは怖いんです

私という人間を、他人に理解してもらうことに対する、強烈な拒否反応。それをどうにかしたいんです

だから、私は、まず、私自身の自己評価の低さを改めることを考えている

私は人間が嫌いなんです。どうしようもなく嫌いなんです

それを、後ろめたく思わないことにする。だって、そうでしょう? 人間という生物を客観的に眺めてみて、それでも人間を美しいと思える人は、視野が狭いんです。地球にいるのは人間だけじゃない。人間の傲慢さと無神経さが他の生命を傷つけ、もてあそんでいるのに、それでもなお被害者づらしながら自分勝手な愛を説くのが人間という生物なのです

だから、人間を嫌いと感じる私の感性を正当化してみる。人間が嫌い=私が他人より劣っている、ということではない。人間を嫌いと感じる私の感性の潔癖さに、他人がついていけないだけ、と考えてみる。誰かが私の潔癖さを非難しても、私は私、私は私の感性で生きているのだ、と胸を張ってみる

そういう暗示

しばらくは、もちそう
でも、すぐに忘れる気がする

つまり、これは、きっと、もともと私の中で欠落して、穴になっていた部分を埋める作業ではないのだ

だったら、何の作業なのか

まだ、わからない