社会への適応

ネガティブ日記の終わり 01

私が公認会計士試験に合格して働き始めたのは24歳の秋だった。

大学を卒業してから1年半無職で、ただ不安に追われながら試験勉強だけをする日々から逃れてたどり着いたゴールがそこだった。

ただ資格が欲しかった。

医者や弁護士だと、困っている人から金を取ることになるけど、会計士だと会社相手だから気楽だと思った。ただそれだけ。

社会に興味ないし、働くことにも興味がない。基本的には死にたいのだから。

ただ、私は、生きていくのであれば権威と安定を求めた。

試験勉強を始めた最初の頃は、自分の未来が見えない不安で苦しかったけれど、最後の一年くらいは妙に安定していた。このまま、朝暗いうちから家を出て、専門学校に行き、暗くなるまで勉強をする、こんな毎日を続けていたら、絶対に自分は合格できるという確信が芽生えていた。実際成績も良かった。

そして合格した。会計士として働き始めた。すべてが嫌だった。

自分を大きく見せるために他人をバカにする技術を身にまとった先輩たち。
その空気に飲み込まれていく同期の人たち。
クソ真面目な顔で会計士をあしらうクライアントのおっさんたち。

茶番だ! 完全に茶番!

しかし、私には、そこから逃げるという考えはなかった。
負け犬にはなりたくないのだ。
勝って、バカにする。それが私の信条だった。
私は営業用の自分を作り出した。
その子は、かなりよく働いた。

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このネガティブ日記を終わらせることを、最近ずっと考えていた。

今の私は、いまだかつて感じたことのない不安で苦しくなっていて、そこから抜け出すには、今までとは違った前向きな自分を見つめなおす必要があるように感じたから。

だから、ブログを閉じる前のメッセージを書こうとしていたのだけれど、実際に書き始めたら、勝手な独白が始まってしまった。

しかも、02に続きます。

本気でこのブログを閉じるのか、閉じないのか、自分でもわかりません。このシリーズが終わった時に結論が出ます。